田中吉史のページ/作品ノート
air varié
2004/ pf / Claviarea 委嘱/ "Claviarea 5b"
(2004年5月3日、葉山・旧東伏見宮別邸)にて初演(pf:中村和枝)
air
variéを書くに常に念頭にあったのは、ピアノを、一つのメッセージが発せられる中心としてではなく、様々な響きや旋律が通りかかり、そしてまた立ち
去ってゆくような場所として考える、ということだった。この作品では、様々な旋律的な断片が飛び交うが、それらの断片の違いを際立たせるために、異なった
音域に配置したり、様々な音程で別の音を重ねたりして、独奏ピアノによる「オーケストレーション」を試みた。
この作品は古くからの友人であるClaviareaの二人のために書かれた。
出版:マザーアース株式会社
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